海外FX業者は、国内業者にはない魅力がたくさんあるため、積極的に利用して利益を狙いたいと考えているトレーダーも多くいるのではないでしょうか？
しかし、国内FX業者は日本の金融庁によって厳しく取引を制限されており、より安全な環境が整えられているのに対して、海外FX業者はより自由に設定できることによるリスクも存在します。
取引を行う際には、どうしてもメリットばかりに目がいきがちですが、海外FXを利用するリスクもしっかりと理解した上で、対策をして取引をすることが重要です。
そこで今回は、海外FXで大きな損失を出してしまうリスクとタイミングについて詳しく見ていきましょう。
海外FXで大きな損失を出すリスク
海外FXでは、国内FX業者では使うことができない高いレバレッジが用意されています。
そのため、積極的に利益を狙うことができる環境となっています。
しかし、利益を得やすい分大きな損失を出してしまうリスクもあるのです。
海外FXで大きな損失を出すリスクは、以下の事例があります。
そこでここからは、海外FXで大きな損失を出すリスクについて詳しく解説していきましょう。
高いレバレッジによって損失額が増えるリスク
海外FXでは、数百倍といった高いレバレッジを利用できる環境が整っています。
もちろん海外FXの高いレバレッジを利用すれば、短時間で利益を獲得することが可能です。
しかし、ちょっとした相場の変動でも一気に証拠金維持率が下がって、ロスカットのリスクが高まるというデメリットもあります。
つまり、レバレッジはハイリスクハイリターンになっているということです。
もちろんうまく行けば、少額で大きな利益を出すことができます。
しかし、同じように損失額が大きくふくらんでしまうことも考えられます。
人は損失額がふくらむと、その分を取り返そうとしてよけいに積極的な取引を行ってしまい、無茶な取引で損失を出すリスクもあります。
そのことを考えると、レバレッジの使い方には充分に気を付けておいた方がよいでしょう。
出金拒否によって資産が凍結される
海外FX業者の中には、出金拒否の噂があるところもあります。
出金拒否とは、業者側の都合で資産の出金を行ってもらえないというものです。
そうなってしまうと、自分が預けていた資産はもちろん、それまでに稼いだ金額も獲得することができません。
基本的には海外FX業者側が出金拒否を行うメリットはなく、正しく運営を行っている企業が大半です。
しかし、中には詐欺業者がいる可能性もあるため、自分の資産を入金する前にしっかりと検討して業者選びを行うようにしましょう。
海外FX業者が倒産する可能性がある
国内FX業者の場合、日本の金融庁からの規制によって信託保全が義務付けられています。
信託保全とは、顧客から預かった資産を会社の運営資金とは分けて、第三者機関である信託銀行に預けて管理してもらうという方法です。
このような措置をとっていることによって、万が一会社が傾いてしまった時でも顧客の資産は守られます。
その上、顧客が預けた資産はそれぞれユーザーに返却されるので、安心できる環境となっています。
ただ、海外FX業者は日本の金融庁の規制外となっているので、信託保全を行っていないところもあります。
このような環境では、もしかしたら預けた資産が返却されない可能性もあります。
そのことを考えると、会社が倒産してしまったことによって自分の預けた資産がなくなってしまうこともあるかもしれません。
クレジットカードによって使いすぎてしまう
国内FX業者の多くは、国内銀行送金による入金のみとなっているケースが多いです。
しかし、海外FX業者は複数の入金方法を用意しています。
その中でも特に便利で人気があるのが、「クレジットカード」による入金です。
クレジットカードであれば、手元に資金がない時でもまとまった金額を入金することができますし、即時に反映される業者が大半です。
そのため、気軽に入金対応を行ってしまう方も多いのではないでしょうか？
しかし、安易に入金を行ってしまうと、気づいた時にはその金額が大きくなってしまって、借金がふくらんでしまうということもあります。
特に負けている時には冷静な判断ができず、もう少しで取り戻せると思って資産を投入したものの、すべてを溶かしてしまうということも考えられます。
クレジットカードを登録していなくても、それ以外で借金をしてしまう方もいるので、注意しておいた方がよいでしょう。
ゼロカットシステムが執行されないリスク
海外FX業者の大半は、ゼロカットシステムが用意されています。
ゼロカットシステムはロスカットにあった時に口座残高がマイナスになってしまった場合、その損失額をFX業者が負担してもらえるというものです。
▼ゼロカットシステムについて詳しく知りたい方はコチラ
この仕組みがあれば、追証は発生しません。
そのため、突然いきなり大きな損失が出ることはないので、安心して積極的な取引を行うことができるのです。
しかし、ゼロカットシステムは必ずしも実行されるとは限りません。
実際に過去には大きな価格変動が起こって多くの投資家が損失を出してしまった時に、ゼロカットシステムを実行しないと決断したFX業者もいました。
その場合、出てしまった損失額はユーザーが自分で負担して、FX業者に支払わなければいけないということになります。
こうなってしまうと、かなり大きな負担になると言えるでしょう。
ゼロカットシステムを実行しなかったという海外FX業者はほとんどありませんが、今後登場してこないとは限りません。
事前に信頼できる業者かどうかをしっかりと検討した上で、ゼロカットシステムに頼らない取引方法を選択しておいた方が安心でしょう。
月曜日の窓開けによって損失が出るリスク
海外FXを行う方の中には、その日のうちにポジションを決済することなく、翌日まで保有するという方もいます。
ただ、金曜日の時点で持っているポジションをそのままにしておき、月曜日に市場が開くまで保有し続けた場合、急な相場変動によって借金を背負うリスクがあります。
このようなことを、窓開けと呼びます。
窓開けが起きてしまうと、ロスカットが間に合わずに思っていた以上の損失が出てしまうことも考えられます。
窓開けが不安という方は、金曜日の時点でポジションを決済しておいた方がいいでしょう。
よくある質問
海外FXのハイレバレッジで取引するメリットは何ですか？
ハイレバレッジは大きな損失をする可能性がありますが、その反面少ない資金で大きな利益を得ることができるということが言えます。
レバレッジとうまく付き合い、ロット数を調整するなどのリスク管理をしましょう。
海外FX業者で口座を作って取引をするメリットは何ですか？
海外FXの魅力は国内のFX業者にはない、豊富なボーナスと、高いレバレッジ、ゼロカットシステムなどがあります。
また、海外FX業者の中でもそれぞれ特徴があるので、自分の取引スタイルに合った海外FX業者を見つけましょう。
海外FXではどのような時に口座を凍結されるリスクがありますか？
海外FXにおいて、口座を凍結される場合は、利用規約に違反した時です。
そのため、利用する海外FX業者の利用規約を事前に読んで、理解した上で取引を行いましょう。
まとめ
いかがでしたか？海外FXは誰でも効率よく利益を出せる環境が整っています。
しかし、その分大きな損失を出してしまうリスクもはらんでいます。
損失が出る代表的なタイミングはすでに分かっているので、その点を理解した上で対策を行っておけば、より利益を出すことができるようになります。
損失のリスクを減らすための対策方法についてもまとめているので、ぜひチェックして取引を行うことをおすすめします。
