海外FX業者と言えば、高いレバレッジ設定が魅力の1つです。
レバレッジは高ければ高いほど、少ない資金でも短時間でも大きな利益を狙うことができるので、より効率よく取引をしたいと考えているユーザーには人気があります。
しかし、海外FX業者の高いレバレッジには、メリットだけではなくデメリットが存在します。
このデメリットを理解した上で、リスクを抑えた取引方法を選択することによって、高いレバレッジを使うメリットがより大きくなるのです。
そこで今回は、海外FX業者の高いレバレッジを利用する際の注意点と、リスクを抑えた取引方法についてご紹介していきましょう。
海外FX業者の高いレバレッジのデメリット
海外FX業者の高いレバレッジを活用すると、効率よく資産を増やすための取引を行うことができます。
しかし、もちろんデメリットとなっている点もあり、損失を出してしまうリスクもあります。
そこでここからは、海外FX業者が用意している高いレバレッジを使うデメリットについても詳しく見ていきましょう。
海外FX業者のハイレバレッジは損失につながるタイミングが増える
高いレバレッジを使えば、ちょっとした相場の変動でも大きな利益を出すことが可能です。
そのため、レンジ相場などでも利益を狙うことができる点が魅力と言われています。
しかし、反対にちょっとした相場の動きでも証拠金が足りなくなって、ロスカットになってしまう可能性があります。
つまり、低いレバレッジを使っている時と比べると、損失のリスクが高くなるということです。
あまり相場が動いていない時でも損失を出してしまうと、取引結果をトータルで見た時にほとんど利益が残らないということになりかねません。
海外FX業者のハイレバレッジは損失額が大きくなる
高いレバレッジを使うと、自分が持っている資産以上の金額を使って取引を進めることができます。
そのため、少額でも大きな利益を出すことができるのです。
しかし、自分が予想した方と反対に相場が動いてしまった場合、同じように損失額が大きくなってしまうことがあります。
このことから、高いレバレッジを使った取引は、ハイリスクハイリターンであるということができます。
つい大きなレバレッジを使ってしまう
海外FX業者では高いレバレッジが用意されていますが、必ずしもそのサイズのレバレッジを使わなければいけないわけではありません。
あくまでも最大値が大きいだけなので、2~3倍といった少ないレバレッジで取引をすることもできます。
しかし、やはり大きなレバレッジが用意されていると、どうしても使いたくなってしまうタイミングが多くなるようです。
特に負けが続いていたり、損失額が大きくなっている時には、自分が失ったものを取り戻そうと高いレバレッジをかけてしまい、それによって損失額がふくらんでしまう可能性も充分に考えられます。
海外FX業者の高いレバレッジのリスクを抑えた使い方
高いレバレッジは、使い方を間違ってしまうと損失額がふくらんで負けこんでしまいます。
そのため、利用する際には使い方をしっかりと考えて、リスクヘッジを行うことが重要です。
そこでここからは、海外FX業者の高いレバレッジを使う際に意識したいリスクを抑えた投資方法について見ていきましょう。
ゼロカットシステムが採用されている海外FX業者を選ぶ
海外FX業者の数百倍といった高いレバレッジを使っていると、少しの相場変動でも損失につながるリスクがあります。
その上、急に大きな相場変動が起こると、自分が予想できないほどのマイナスの額になってしまう可能性もあります。
このタイミングで追証が発生してしまうと、借金を背負わなければいけないかもしれません。
このような状態を避けるためにも、ゼロカットシステムが採用されている業者を選ぶことをおすすめします。
ゼロカットシステムがあれば、万が一高いレバレッジを使って損失を出してしまった時でも、口座残高以上の損失は出ないので安心です。
ただ、海外FX業者の中には、ゼロカットシステムの悪用を規約で禁止しているところもあります。
ゼロカットシステムありきの取引を行っていると、規約違反として凍結や出金拒否などの措置が行われることもあるので、注意しておきましょう。
証拠金は多めに入金しておく
高いレバレッジを使っていると、少しの相場変動でも証拠金維持率が一気に下がります。
つまり、ロスカットに遭う可能性が高くなってしまうということです。
ロスカットはユーザーの資産を守るための重要な機能ですが、強制的にポジションを決済されてしまうことによって、証拠金が大幅に減ってしまうというデメリットがあります。
できるだけロスカットに遭う確率を下げるためには、証拠金の金額を増やしておくことが重要です。
まとまった金額を入れておくことによって、万が一自分の予想と反対に動いた時でもギリギリまで耐えることができますし、予想通りに動いた時には大きな利益が出せます。
ただ、ロスカットになって一気に口座残高がすべてなくなる可能性もあるので、自分の資産管理をしっかりと行って、口座残高とレバレッジサイズを調整する必要があるでしょう。
ポジションを持ちすぎない
FXの取引を行う方の中には、チャンスを逃したくないという気持ちからたくさんのポジションを保有するといった方もいます。
ただ、ポジションの数を増やすと気づかないうちに高いレバレッジを使っている状態となって、管理できていないままロスカットにあってしまうということも多いです。
特にこのような失敗をするのは、初心者の方に見られます。
損失が出てしまうと、その分を取り戻そうとよけいにポジション数を持ってしまい、悪循環にハマってしまうことがあるので、注意が必要でしょう。
状況を冷静に見ながら、しっかりとポジション管理を行うことが利益につながります。
損切りや利確のルールを決めておく
高いレバレッジを使っている時には、大きな利益を獲得できる可能性が高いです。
そのため、通常の取引時よりも感情に左右されてしまうことが増えます。
例えば、含み損が膨らんでいる時でも、「もしかしたらもうすぐ反転するかもしれない」という希望的観測で損切を行わず、そのままロスカットになってしまうという方は多いです。
反対に、適切なタイミングで利確することができずに、最大限の利益を獲得できないということもあるでしょう。
このような取引を行っていると、思ったように利益を出すことができません。
高いレバレッジを使う時には、普段よりも厳重に損切りや利確のタイミングを決めておき、取引に挑むことをおすすめします。
海外FX業者の最大レバレッジを比較
海外FX業者の最大レバレッジはさまざまで、最大レバレッジを基準に海外FX業者を選びたいという方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
高いレバレッジは、リスクが高くなる一方で、大きな利益を得る可能性もあります。
ここでは、海外FX業者の最大レバレッジについて比較してみましょう。
このように、各海外FX業者ごとにさまざまな最大レバレッジの倍率が設定されています。
中でもIS6FXは他の海外FX業者と比較しても最大6000倍と飛び抜けて高くなっています。
一方で、スプレッドの狭さに定評のあるAXIORYは最大レバレッジが400倍と、他の海外FX業者よりも低めに設定されています。
ただ、海外FX業者の魅力は高いレバレッジだけではありません。信頼性や、ボーナスキャンペーンの内容、スプレッドの狭さなど、さまざまなポイントを考慮して自分に合った海外FX業者を選択する必要があります。
海外FX業者を選ぶ際のポイントや各海外FX業者の比較については、以下の記事で解説しています。
海外FX業者の最大レバレッジが制限されるタイミングや規制
前述では、各海外FX業者の最大レバレッジについて比較しました。
しかし一方で、各海外FX業者には、その最大スプレッドが制限されるタイミングや規制が存在します。
ここでは、各海外FX業者の最大レバレッジが制限されるタイミングや規制について解説していきます。
口座残高による制限
海外FX業者では、口座残高によって最大レバレッジが制限されることがあります。
これは、トレーダーのリスク管理を目的とした制度で、口座残高が一定額を超えると自動的にレバレッジが下がる仕組みです。
例えば、XMTradingでは口座残高が40,000ドルを超えた場合、最大レバレッジが1000倍から500倍に下がるといった制限がかかります。
通貨ペアによる制限
取引をする通貨ペアによっては、最大レバレッジが制限されている場合があります。
最大レバレッジが制限される通貨ペアは主にマイナーな通貨ペアになっています。
例えば、XMTradingでは、銘柄によっては最大1000倍のレバレッジが50~400倍に制限されてしまいます。
CFD銘柄の取引
貴金属や、株式指数といったCFD銘柄で取引を行う場合、最大レバレッジが制限されていることがあります。
CFD銘柄の取引を行いたいと考えている方は、事前に各海外FX業者のCFD銘柄の最大レバレッジをチェックしておきましょう。
口座タイプによる制限
口座開設する口座のタイプによっては、その最大レバレッジが制限されている場合があります。
例えばXMTradingでは、スプレッドがほぼ0に近いZero口座では、最大1000倍のレバレッジが500倍に設定されています。
開設する口座タイプの最大レバレッジがいくつなのか、事前にチェックしておきましょう。
仮想通貨の取引
海外FX業者の中には、仮想通貨を取引できる業者があります。
しかし、その仮想通貨で取引をする際、ロット数によってレバレッジが制限される場合があります。
例えばXMTradingの場合、ビットコインでは40Lotまで500倍、40Lotを超えると250倍に制限されてしまいます。
まとめ
いかがでしたか?海外FX業者が用意している高いレバレッジは、使い方を間違えてしまうと一気に大きな損失を抱えるリスクがあります。
そのため、利用する際には必ずリスクヘッジをして、利益が出しやすい環境を整えておくことが重要です。
上手に活用すれば効率よく資産を増やすことができるので、ぜひ意識して取引を行ってみてくださいね。