VPSとは、1台のサーバーを複数のユーザーで共有して利用することができる仮想サーバーのことを指します。
基本的にVPSは共用サーバーと同じですが、専用サーバーと同じように自由にカスタマイズをして環境の構築ができる上に、費用も月額制となっていてコスパが高いため、便利に利用できると人気があります。
しかし、VPSを提供している業者は数多くあり、業者によってその特徴は様々で、初めて利用する方からすれば、選び方が分からずに迷ってしまう場面も多くあるのではないでしょうか?
選び方を間違えてしまえば、あとで後悔をすることにもなりかねません。
そこで今回は、自分に合ったVPSの選び方についてご紹介していきます。
ぜひここでご紹介する選び方をチェックして、自分の用途や求めるものに合った選択をするようにしましょう。
自分に合ったVPSの選び方の比較チェック項目
VPSと一言で言っても、用途によって求める環境は異なります。
そのため、しっかりとそのサービスを検討した上で、自分に合ったものをチョイスする必要があります。
自分に合ったサービスを選ぶ上で必ず確認しておきたい項目は、以下の通りです。
ではここからは、それぞれの項目について詳しくご紹介していきます。
ぜひ参考にして、自分に合ったサービスを選択してみてくださいね。
OSの違い
VPSによって、使えるOSの違いがあります。
選択しなければいけないのは、WindowsサーバーかLunixサーバーかのどちらかです。
ほとんどのVPSサービスでは、どちらも自由に使えるようになっていますが、中にはどちらかしか利用できないケースもあるので注意が必要です。
どちらかしか使えない場合に主に選ばれるのは、Lunix系です。
価格も安いので、特に理由がなければ十分でしょう。
しかし、Windowsでしか使えないソフトをサーバー上で利用する場合、Windowsサーバーを選択する必要があります。
事前に対応しているOSを確認しておけば、迷わずに選ぶことができるでしょう。
用途が決まっていないケースでは、両方のOSが利用できるサービスを選ぶことをおすすめします。
VPSの費用
VPSは、サービスや提供する業者によって費用が大きく異なります。
もちろんより自由度が高くてリソースが大きいコースを選択すると、費用が高くなる傾向があります。
ただ、同じような内容だったとしても、業者によって費用が異なることもあります。
そのため、必ず複数の業者を比較した上で、自分に合ったものを選ぶようにした方がよいでしょう。
複数の業者を比較する時には、同じCPUコア数でメモリー1GBあたりの単価を計算してみると、より簡単に比較することができます。
自分が使う用途を事前に計算しておくことによって、最適なサービスを選ぶことができるでしょう。
サーバーのスペックの選び方
VPSの業者はもちろん、コースによってもサーバーのスペックは大きく異なります。
スペックを比較する際に必ずチェックしておきたいのは、以下の項目です。
・CPUコア数(パソコンの頭脳と呼ばれる部分の性能を表した数値)
・メモリ(データを記録する部分の容量)
・ディスク容量(ショップにアップロードできるデータの許容量)
・ディスクタイプ(HDDとSSDの違い)
この中でも最も重要な項目は、メモリの容量です。
メモリが不足した状態で運用を行っていると、動作に不具合が出てしまう可能性が高くなるので、不便に感じることがあります。
より便利に利用したいのであれば、ある程度メモリ数の多いコースを選択した方がよいでしょう。
ただ、業者によって同じ程度のサーバーのスペックであっても、価格が異なることがあります。
業者ごとに比較する際には、コストパフォーマンスの面でもチェックしておくことをおすすめします。
セキュリティ対策
近年、大幅にネットの技術が発達してきています。
そのことによって、VPSのような便利なサービスが多数登場してきており、誰でも気軽に低価格で自由に使えるサーバーを獲得することができます。
しかし、オンライン上のサービスを利用する上で気をつけなければいけないのが、セキュリティ対策の内容です。
いついかなるタイミングで、どこからサーバー攻撃を受けるか分からない状態だからこそ、万が一の際には業務全体に被害が及ぶことも考えておかなければいけません。
VPSのサービスや業者によって、実施されているセキュリティ対策は大きく異なるので、自分でしっかりと対策ができるところを選んでおいた方が安心でしょう。
操作性
操作性の高さも、VPSを選ぶ上で重要なポイントです。
使いづらいものであれば、高い性能が用意されていたとしても思ったように使うことができなくなる可能性があります。
VPSの中には、事前に操作性を確認できるところや、無料で利用できる期間が用意されているところもあるので、その間にチェックしておくことをおすすめします。
もしも何も用意されていない場合には、すでに利用されているユーザーの口コミをチェックしておくといいでしょう。
契約の方法
VPSは業者によって、契約の方法が異なります。
主に異なる項目として、以下の点が挙げられます。
・初期費用の有無
・契約期間の縛り
・短期間での利用が可能かどうか
・無料期間の有無
特に注意が必要なのは、契約期間の縛りです。
価格が安いというだけで契約してしまうと、利用している中でメモリが足りなくなるようなことがあった時に、契約期間の縛りが邪魔をしてコースを変更することができないといったトラブルが発生する可能性があります。
今後、利用する容量が大きくなる可能性がある場合には、途中で変更できるプランを選択しておくといいでしょう。
サポート体制
VPSは、共用サーバーと違ってより自由にカスタマイズを行うことができる点が特徴です。
しかし、その代わりにサーバーの設定は自分で行わなければいけません。
ある程度知識があれば問題ありませんが、初心者の方の場合は思ったように設定ができないこともあるでしょう。
また、急に何かしらの障害が発生するリスクもあります。
このような時に相談に乗って対応してくれるサポートが充実しているかどうかで、安心感が大きく変わります。
業者によって用意されているサポート環境や質は違うので、事前に利用している方の口コミを見て、安心して使える業者を選択しておいた方がよいでしょう。
VPSの選び方のまとめ
いかがでしたか?今回は、自分に合ったVPSを選択するためにチェックしたい7つの項目をご紹介しました。
この項目を見て選択すれば、後悔しないサービスを選択することができるでしょう。
VPSは一度選ぶと頻繁に変えるものではないため、後から使いづらさを感じることのないように、事前に用途や使用量を想定した上で、最適なものを選択することが重要です。
ぜひ参考にして、いろいろな業者を比較してみてくださいね。